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六月は、大変なことが続いた。
そんな中、弾丸で新幹線に乗った。向かったのは、静岡の用宗の海だ。
久しぶりに降り立った用宗の駅は、変わっていた。以前は、ピンク色の可愛い駅舎で、裏山の緑によく映えていた。それが好きだったのに、落ち着いた木目調の駅舎に変わってしまっていた。少し寂しくなりながら、海へ向かった。
その日はよく晴れていて、波も穏やかだった。人気のない海岸を、カメラを片手に歩いた。波を追いながら、ゆっくりとシャッターを切った。
海を見ていると、何も考えなくてすむ。特別なことを思うわけでも、何かを決めるわけでもない。ただ、そこにいる。
潮の香りと、波の音。
大きなものに包まれた感じがした。
駅舎は変わっても、海はそのままだった。青くて、広くて、静かだった。それだけで、十分だった。
