外で飲むビールは、少しだけ違う

何気ない毎日が好き

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外で飲むビールは、家で飲むそれとは少し違う。

味が変わるわけでも、特別なものになるわけでもない。ただ、グラスを口に運ぶまでの時間や、その場の空気が、いつもとは別のものになる。

家で飲むビールが「1日の終わり」だとしたら、外で飲むビールは、もう少し曖昧な時間にある。

目的があって飲むわけじゃない

外でビールを飲む日は、必ずしも特別な予定があるわけではない。

誰かと会う約束があったり、たまたま帰り道に寄っただけだったり。今日は飲もう、と決めて出かける日もあれば、気づいたら席に座っている日もある。

「外で飲む」という行為には、はっきりした目的がないことが多い。ただ、今この時間を、家とは違う場所で過ごしたい。それだけの理由で、十分なのだと思う。

ビールの前に、空気を飲んでいる

外で飲むビールは、最初の一口までが長い。

席に座るまでの時間、周りの声、グラスが置かれる音。そうしたものを含めて、ようやくビールがやってくる。

家ではすぐに飲めるのに、外ではなぜか待てる。その待つ時間も含めて、ビールの味になっている気がする。

だから、外で飲むときは、味そのものよりも、その場の空気を覚えていることが多い。

誰かと一緒でも、一人でいても

外で飲むビールは、必ずしも誰かと一緒でなくてもいい。

一人でカウンターに座って飲むこともあるし、誰かと並んで静かに飲むこともある。にぎやかに話す日もあれば、ほとんど言葉を交わさない日もある。

外にいるからといって、無理に人と関わらなくてもいい。その距離感が許されるのが、ビールのいいところなのかもしれない。

家に帰る前の、ワンクッション

外で飲むビールは、家に帰る前のワンクッションになる。

仕事からそのまま家に戻るより、一度どこかに立ち寄ることで、気持ちがゆっくり切り替わる。昼と夜の間に、もうひとつ時間が挟まるような感覚。

そのクッションがあると、家に帰ったあとの時間も、少し穏やかになる。

特別じゃないから、覚えている

印象に残っている外飲みのビールは、特別な出来事と結びついているわけではないことが多い。

何を話したかも、どんな店だったかも、細かくは思い出せない。ただ、あのときの空気や、グラスを持った手の感覚だけが、ぼんやり残っている。

外で飲むビールは、思い出をつくるためというより、時間の輪郭を少しだけはっきりさせるものなのかもしれない。

外と家、その間にあるもの

家で飲むビールも、外で飲むビールも、どちらが好きかと聞かれたら、たぶん答えられない。

それぞれに役割があって、その日の気分や時間によって、自然に選んでいるだけだ。

外で飲むビールは、日常から完全に離れるためのものではない。家に帰る前の、少しだけ違う時間。その曖昧さが、ちょうどいい。

だから今日も、外で飲むビールを、理由なく選んでいるのだと思う。

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