天気が違う日の海のこと

何気ない毎日が好き

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海は、天気によって、まるで別の表情を見せる。

同じ場所、同じ時間帯でも、晴れている日と曇っている日、風のある日とない日では、受け取る印象がまったく違う。海はいつもそこにあるのに、その日の天気が、こちらの感じ方まで変えてしまう。

晴れた日の海は、少し遠い

よく晴れた日の海は、明るくて、分かりやすい。

空と海の境目がはっきりしていて、色もくっきりしている。写真に撮るなら、たぶん一番きれいに写る日だ。

でも、その分、少し距離を感じることもある。眩しさのせいか、どこか外側から眺めているような気分になる。気持ちまで照らされすぎて、奥に入り込めない感じ。

曇りの日の海は、近い

曇っている日の海は、色が少ない。

空も海も、はっきりしないグレーの中に溶け込んでいる。遠くまで見渡せるのに、境界が曖昧で、どこまでが空でどこからが海なのか分からなくなる。

その曖昧さが、なぜか落ち着く。晴れの日よりも、曇りの日のほうが、海に近づいている気がする。

風のある日は、落ち着かない

風が強い日の海は、少し騒がしい。

波の音が大きくなって、髪や服が気になる。立っているだけでも、体が持っていかれそうになる。

そんな日は、長くいようとは思わない。少し見て、「今日はこういう日だな」と思って帰る。それだけで十分だ。

雨の日の海は、ほとんど行かない

雨の日に、わざわざ海を見に行くことは、あまりない。

行けないわけではないけれど、行こうとも思わない。たぶん、雨の日は、海よりも内側に向きたい日なのだと思う。

それでも、遠くから海のほうを思い浮かべることはある。今日は、あの場所も静かなんだろうな、と。

天気は、気分を映している

どの天気の海が好きかと聞かれると、答えに迷う。

晴れの日も、曇りの日も、風のある日も、それぞれに意味がある。その日の気分と、たまたま合った天気の海を、見ているだけだ。

海が変わっているというより、自分のほうが変わっているのかもしれない。

同じ場所に、違う時間がある

天気が違うだけで、同じ場所がまったく別の記憶になる。

あの日は明るかった、あの日は静かだった、あの日はすぐに帰った。海の記憶は、天気と一緒に残っている。

だから、何度行っても飽きないのだと思う。

今日は、どんな海だろう

出かける前に、天気予報を見ることはある。

でも、海に行くかどうかを決めるのは、そのあとだ。晴れているから行く、ではなく、今日はどんな海だろう、という気持ちで向かう。

期待しすぎないほうが、ちょうどいい。

天気が違っても、見に行く理由は同じ

結局のところ、どんな天気でも、海を見に行く理由は変わらない。

何かをしたいわけでも、何かを得たいわけでもない。ただ、その日の海を見てみたい。それだけだ。

天気が違う日の海も、それぞれに意味がある。理由はないけれど、そう思えることが、今の私には心地いい。

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